フローリングのお掃除って、意外と悩ましいですよね。
毎日のちょっとした汚れから、黒ずみや皮脂汚れなどの頑固な汚れまで、掃除の方法や洗剤選びに迷ってしまうこと、ありませんか?
この記事では、掃除や床の悩みを解決したいあなたに向けて、フローリングを美しく保つための丁寧な掃除方法を、詳しく、そしてやさしくご紹介していきます。
使わないほうがいい道具や洗剤もしっかりお伝えしますので、どうぞ安心して読み進めてくださいね。
この記事を読むとわかること
- フローリング素材別の丁寧な掃除方法
- 使ってはいけない洗剤や道具の具体例
- 毎日・週1・月1で無理なく続けるお手入れのコツ
フローリングの掃除でまず大切なのは「素材の見極め」
フローリングのお掃除を始める前に、いちばん大切なのは「床の素材を知ること」なんですよ。
素材によって、使っていい道具や洗剤がぜんぜん違うんです。
知らずに間違った方法でお手入れしてしまうと、せっかくの床が傷んでしまうこともあるので、ここはちょっと丁寧に見ていきましょう。
オイル塗装とウレタン塗装の違いを知っておきましょう
フローリングの表面仕上げには、大きく分けて「オイル塗装」と「ウレタン塗装」の2種類があります。
オイル塗装のフローリングは、木の風合いを活かしたナチュラルな見た目が魅力なんですけれど、表面に塗膜がないぶん、水や洗剤がしみ込みやすいという性質があります。
なので、水拭きや洗剤の使用は基本的に避けたほうがよいんです。
一方で、ウレタン塗装のフローリングは、表面に薄い塗膜があり、汚れや水分に比較的強いのが特徴。
水拭きや専用クリーナーの使用も可能なので、お掃除の幅が広がりますよ。
掃除方法を間違えるとフローリングが傷むこともあります
たとえば、オイル塗装の床に水拭きやスプレー式クリーナーを使ってしまうと、表面が毛羽立ったり、白っぽくなったりすることがあるんです。
それが進むと、見た目だけでなく、木自体が傷んでしまう可能性もあります。
大事なのは「自宅のフローリングがどちらのタイプかを知ること」。
もしわからない場合は、購入時の資料やメーカーのホームページを確認してみてくださいね。
それが難しい場合は、床材メーカーや施工会社に問い合わせると、安心です。
お掃除は、床の素材にやさしい方法を選ぶのがいちばんなんです。
基本のお掃除は「毎日」「週に一度」「月に一度」の3段階
フローリングをきれいに保つには、一度にがんばりすぎるよりも、こまめなお掃除を習慣にすることがとっても大切です。
ポイントは、「毎日」「週1回」「月1回」のリズムを意識して、それぞれに合った方法でお手入れしてあげること。
無理せず続けられるように、それぞれの段階ごとに詳しくご紹介しますね。
毎日は掃除機と乾拭きで埃をしっかり除去
毎日のお掃除では、まず掃除機やドライシートでホコリや髪の毛を取り除くのが基本です。
フローリングの表面には、見えにくい砂粒や小さなゴミが落ちていることも多く、これを放っておくと歩くたびにすり傷の原因になってしまうんです。
とくに小石のような硬いものは、掃除機やモップで引きずると傷になることがあるので、先に目で見て拾っておくと安心ですよ。
乾拭きには、フローリングワイパーにドライタイプのシートをつけると手軽で便利。
毛足の長いタイプなら、溝の奥までしっかり届きます。
週1回の水拭きはウレタン塗装だけOK
乾拭きでは取りきれない皮脂汚れや水垢は、週に1回程度の水拭きでリフレッシュしましょう。
でも、ここで注意したいのが塗装の種類によって、水拭きがNGなケースがあるということ。
オイル塗装のフローリングには水拭きは絶対にしないようにしてくださいね。
水分が染み込んで、毛羽立ちや白濁が起きてしまうことがあるんです。
ウレタン塗装の場合でも、雑巾はしっかり固く絞ることが大切です。
拭いたあとに水気が残っていたら、乾いた布で拭き取っておきましょう。
月に1度は専用クリーナーでリフレッシュ(※オイル塗装はNG)
さらにしっかりとお掃除したい時や、皮脂や油汚れが気になってきたときは、床用の専用クリーナーが活躍してくれます。
ただし、これもオイル塗装の床には使えませんので、ご注意くださいね。
おすすめなのは、中性タイプまたは弱アルカリ性の床用クリーナー。
使ったあとは、クリーナー成分が床に残らないように、必ず水拭きと乾拭きでしっかり仕上げてください。
月に1度くらいの頻度で、このリフレッシュ掃除をしておくと、黒ずみの予防にもなって、気持ちよく過ごせますよ。
黒ずみ・皮脂汚れ・ペット汚れ…しつこい汚れには丁寧な対処を
毎日のお掃除をしていても、気がついたらフローリングに黒っぽい汚れが…そんな経験、ありませんか?
実は、黒ずみや皮脂汚れ、ペットの粗相などは、時間が経つほど落ちにくくなってしまうんです。
でも、大丈夫。適切な方法で対処すれば、床をきれいに保つことができますよ。
黒ずみにはクリーナーの「放置→拭き取り」がコツ
フローリングの黒ずみには、皮脂や油汚れが長く残ってしまったことが原因の場合が多いんです。
こうした汚れには、中性〜弱アルカリ性の床用クリーナーを使うのが効果的ですよ。
ポイントは、ただ拭くだけでなく、クリーナーを黒ずみの部分に数分~30分ほどなじませてから拭き取ること。
これによって、しつこい汚れも浮かせて落としやすくなるんです。
ただし、オイル塗装のフローリングには使えませんので、ウレタン塗装の床に限定してくださいね。
また、クリーナーがフローリングの継ぎ目に入らないように注意して、使用後は水拭きと乾拭きでしっかり成分を拭き取るのがポイントです。
ペットの粗相はすぐ拭き取り!シミになる前に対応を
わんちゃんや猫ちゃんのいるご家庭では、ペットの粗相によるフローリングのシミが心配ですよね。
この場合、汚れたらできるだけ早く、乾いた布や雑巾で拭き取ることがとても大切です。
時間が経つと尿などが床に染み込み、変色や黒ずみの原因になってしまいます。
ウレタン塗装の床なら、床用クリーナーを使ってしっかり除菌・洗浄できますよ。
ですが、オイル塗装の床には、洗剤を使わず固く絞った雑巾で優しく拭き取るようにしてくださいね。
もし染みになってしまった場合は、市販の補修用品では対応が難しいこともあるので、施工業者に相談するのがおすすめです。
毎日のちょっとした心がけで、きれいな床を長く保つことができますよ。
絶対にやってはいけないNGお掃除と道具の組み合わせ
お掃除って「清潔にしたい」気持ちが強いからこそ、つい頑張りすぎてしまうこと、ありますよね。
でも、フローリングのお手入れにはやってはいけない組み合わせがいくつかあるんです。
ここでは、「知らなかった…」では済まされない、大切な注意点をご紹介しますね。
オイル塗装に水拭き・洗剤は厳禁です
オイル塗装のフローリングは、自然な風合いと木の手触りが魅力ですが、その反面、とても繊細なんです。
表面に塗膜がないため、水や洗剤が染み込みやすく、すぐにシミや変色の原因になります。
水拭きをすると、表面が毛羽立ったり、白っぽくなってしまうことも…。
特にアルカリ性の洗剤は、オイル塗装には絶対に使ってはいけません。
どうしても汚れが気になるときは、汚れた部分だけを軽くサンディングして再塗装という方法もありますよ。
化学モップ・スチームクリーナーは素材を傷める原因に
便利そうに見える化学モップやスチームクリーナー、実はこれもフローリングにはあまり向かないんです。
化学モップには薬剤が含まれているため、塗装面を変色させたり、艶をなくしてしまうことがあるんです。
とくにオイル塗装の床では、薬品成分が染み込んでしまうと、もう元に戻せないこともあるんですよ。
また、スチームクリーナーの熱と水分は、フローリングにとって大敵です。
板が反ってしまったり、膨れたり、ひび割れやカビが発生することもありますので、使用は避けましょう。
きれいにしようと思って使った道具で、大切な床を傷つけてしまわないように、ぜひ覚えておいてくださいね。
まとめ:床とフローリングのお手入れ方法
毎日を過ごす場所だからこそ、フローリングはいつもきれいで気持ちよく保っておきたいですよね。
でも無理をする必要はありません。床の素材に合わせた方法で、少しずつ丁寧にお手入れすることがいちばんの近道なんです。
ほんの少しの工夫と気づかいで、フローリングは驚くほど長く美しさを保てますよ。
フローリングは「素材に合ったお手入れ」で長持ちします
オイル塗装かウレタン塗装か、この違いを意識するだけで、お掃除の方法もぐんと正確になります。
「水拭きはOK?」「クリーナーは使っていい?」と迷ったときは、まずは床の仕上げを確認してみましょうね。
わからない場合は、施工時の資料や、メーカーの案内をチェックするのもおすすめですよ。
使えない洗剤・道具は避けて、美しさをキープしましょう
がんばって掃除したつもりが、かえって傷めてしまった…そんなことにならないように、使ってはいけない道具や洗剤はきちんと把握しておきたいですね。
オイル塗装の床に水や洗剤はNG、スチームクリーナーや化学モップも避けましょう。
そのぶん、乾拭きや専用のワイパーで、やさしく埃を取ってあげれば大丈夫。
あなたのおうちの床が、いつまでも心地よく、美しく輝き続けますように…そんな気持ちを込めて、お伝えしました。
この記事のまとめ
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- フローリング掃除は素材に合わせた方法が大切
- オイル塗装には水拭き・使用洗剤はNG
- ウレタン塗装なら水拭き・クリーナーも可能
- 掃除は毎日・週1・月1のリズムで無理なく
- 黒ずみはクリーナー放置後に拭き取りが効果的
- ペットの粗相は早めの対処でシミ防止に
- スチームや化学モップは素材を傷める恐れあり
- 素材を知って正しくお手入れすれば長持ち