壁のクロス、気づけばうっすら黒ずんでいたり、手垢がついていたりしますよね。でも、間違った方法で掃除すると、逆に傷めてしまうことも。そこで、今回は壁のクロスをキレイにする正しい掃除方法と、使用できない素材について詳しくお伝えします。
「この洗剤は大丈夫?」「水拭きでOK?」そんな疑問を解決しながら、キレイな壁を保つコツもご紹介しますよ。
ぜひ最後まで読んで、お部屋の壁をすっきりキレイにしていきましょう!
この記事を読むとわかること
- 壁のクロスの種類ごとの適切な掃除方法
- 黒ずみ・手垢・落書き・カビなど汚れ別の対処法
- 壁紙を傷めないための注意点と汚れを防ぐ工夫
壁のクロス掃除の基本!まずは素材を確認しよう
壁のクロスを掃除するとき、まず大切なのは素材を確認することです。
実は、クロスの種類によってお手入れ方法が異なり、間違った方法を選ぶと傷めてしまうこともあるんですよ。
「とりあえず水拭きしよう」と思うかもしれませんが、素材によっては水に弱いものも。正しく掃除するために、まずはご自宅の壁がどのタイプなのかチェックしてみましょう。
ビニールクロスの特徴と掃除方法
最も一般的なのがビニールクロスです。
水を弾く性質があり、汚れがついても比較的落としやすいのが特徴ですね。
普段のお手入れは、乾いた布やモップでホコリを取り除きましょう。
手垢や軽い汚れが気になるときは、水で薄めた中性洗剤を含ませた布で優しく拭くと綺麗になりますよ。
紙・布・土壁の注意点
ビニールクロス以外の壁は、基本的に水に弱いので注意が必要です。
- 紙クロス:水拭きNG。ハタキやモップでホコリを取るのが基本。
- 布クロス:軽く掃除機をかけるのがおすすめ。
- 土壁:水を吸いやすく、シミになりやすいので乾いた布で優しく拭く。
素材別に適した掃除道具とは?
それぞれの素材に合った掃除道具を使うと、クロスを傷めずにキレイに保てますよ。
クロスの種類 | おすすめの掃除方法 |
---|---|
ビニールクロス | 水拭きOK!中性洗剤を薄めて使用 |
紙クロス | ハタキやモップでホコリを取る |
布クロス | 掃除機のブラシで優しくなでる |
土壁 | 乾いた布で軽く拭く |
まずはお部屋のクロスの素材を確認し、適したお手入れ方法で掃除を始めてみましょう!
汚れ別!壁のクロス掃除方法
壁のクロスにつく汚れって、いろいろありますよね。
手垢や黒ずみ、キッチンの油汚れ、タバコのヤニ、そして気づいたら発生しているカビ……。
汚れの種類によって、適した掃除方法が違うので、それぞれの対処法を見ていきましょう!
黒ずみ・手垢は中性洗剤で優しく拭く
ドアの近くや電気のスイッチ周り、家具の側面など、よく触れる部分は手垢や黒ずみがつきやすいですよね。
この汚れには、水で薄めた中性洗剤が効果的です。
- バケツに水を入れ、中性洗剤を数滴たらす
- 布やスポンジに含ませ、固く絞る
- 汚れた部分を優しく拭く
- 仕上げに水拭きして洗剤を拭き取る
ゴシゴシこするとクロスが傷むので、やさしく拭き取るのがポイントですよ。
油汚れやタバコのヤニには重曹やセスキが効果的
キッチンの近くの壁や、喫煙するお部屋のクロスは、油汚れやタバコのヤニがつきやすいですよね。
このようなしつこい汚れには、中性洗剤よりも重曹やセスキ炭酸ソーダがおすすめです。
- 水100mlに対して、重曹またはセスキ炭酸ソーダを小さじ1混ぜる
- スプレーボトルに入れ、汚れに吹きかける
- すぐに布で拭き取る
- 仕上げに水拭きをして洗剤を残さないようにする
セスキ炭酸ソーダはアルカリ性が強めなので、汚れが落ちやすい反面、強くこすりすぎるとクロスが傷むことも。
優しく拭き取るようにしましょう。
カビには消毒用アルコールを活用
湿気がこもりやすい場所では、気づいたらカビが発生していることも……。
カビには消毒用アルコールが有効です。
- 雑巾に消毒用アルコールを含ませる
- カビの部分を拭き取る
- 水拭きをしてアルコールを取り除く
カビを放置するとどんどん広がるので、見つけたらすぐに対処しましょう。
また、カビ予防には換気が大切ですよ!
普段のお手入れはホコリ取りが大事
汚れが目立っていなくても、壁には意外とホコリが溜まっています。
これを放置すると、ホコリが湿気を吸って黒ずみやカビの原因になることも……。
普段のお手入れとして、クイックルワイパーなどのモップでホコリを取るのがおすすめです。
- モップを使い、上から下に向かって拭く
- 仕上げに乾いた布で軽く拭く
ホコリ取りは月に1回を目安に行うと、壁が汚れにくくなりますよ。
汚れの種類に合わせて、適切な方法でお手入れしていきましょう!
要注意!壁のクロス掃除で使えない素材とその理由
「汚れをしっかり落としたい!」と思うあまり、強い洗剤やゴシゴシこする掃除方法を選んでしまうこと、ありますよね。
でも、壁のクロスは意外とデリケート。
間違った掃除をすると、変色したり、表面がボロボロになってしまうこともあるんです。
ここでは、クロス掃除で使えない素材とその理由をまとめました。
漂白剤は変色や劣化の原因に
「壁が黄ばんできたから、漂白剤で真っ白にしよう!」と思ったこと、ありませんか?
実はこれはNGなんです。
漂白剤は成分が強すぎて、クロスの色が抜けたり、表面が劣化してしまうことがあるんですよ。
特に、次のようなタイプのクロスには使わないようにしましょう。
- 淡い色や柄付きのクロス(色落ちする可能性あり)
- 紙クロスや布クロス(素材が傷む)
黄ばみや黒ずみを落としたい場合は、中性洗剤や重曹を使って優しく掃除するのがおすすめです。
研磨剤入りの洗剤は傷のもと
「壁の黒ずみがしつこいから、クレンザーでこすってみよう!」と思うかもしれませんが、これは要注意。
クレンザーなど研磨剤が入った洗剤を使うと、クロスの表面に細かい傷がついてしまうんです。
傷がつくと、そこに汚れが入り込みやすくなり、かえって汚れが落ちにくくなってしまうことも……。
クロスの掃除には、なるべく研磨剤を含まない洗剤を選ぶようにしましょうね。
メラミンスポンジはこすりすぎに注意
「落書きや黒ずみをしっかり落としたい!」と思って、メラミンスポンジを使いたくなること、ありますよね。
でも、メラミンスポンジは研磨作用が強いため、クロスの表面を削ってしまうことがあるんです。
特に、次のようなクロスには注意が必要です。
- ビニールクロス(表面のコーティングが剥がれることがある)
- 紙クロス・布クロス(傷がつきやすい)
どうしても落ちにくい汚れには、まず中性洗剤を試してみて、それでも落ちない場合は重曹水で優しく拭くのがおすすめですよ。
【一覧表】壁のクロス掃除で使えない素材とその理由
使用できない素材 | 理由 |
---|---|
漂白剤 | クロスが変色・劣化する |
研磨剤入りの洗剤 | 細かい傷がつき、汚れが落ちにくくなる |
メラミンスポンジ | こすると傷がつく可能性がある |
壁のクロスは意外とデリケートなので、掃除するときは優しく丁寧にが基本。
間違った掃除方法を避けて、キレイな状態を保っていきましょう!
壁のクロスを汚れにくくする工夫
せっかくキレイに掃除した壁のクロス、できるだけ長く清潔に保ちたいですよね。
実は、日頃のちょっとした工夫で、汚れにくい環境を作ることができるんですよ。
ここでは、壁のクロスを汚れから守るためのポイントをご紹介します!
換気をしっかり行ってカビ予防
カビや黒ずみの原因となるのが湿気。
特に、キッチンやお風呂、窓の近くの壁は湿気がこもりやすいので、こまめな換気を意識しましょう。
おすすめの換気方法はこちら:
- 朝・晩に窓を5〜10分開ける
- 雨の日は除湿機やエアコンの除湿機能を活用
- 家具の裏側にも空気が流れるように少し隙間を作る
湿気を防ぐことで、カビだけでなく、タバコのヤニやホコリ汚れの定着も防げますよ。
家具や家電の配置を工夫して汚れを防ぐ
壁にピッタリと家具や家電をくっつけていませんか?
実はこれ、壁が汚れる原因のひとつなんです。
家具の裏側にはホコリや湿気がたまりやすいので、黒ずみやカビが発生しやすくなります。
そこで、家具や家電の配置をちょっと工夫してみましょう!
- 壁と家具の間に2〜3cmの隙間をあける
- 定期的に家具を動かし、裏側のホコリを拭き取る
- 空気の流れをよくするためにサーキュレーターを活用
このちょっとした工夫だけで、壁の汚れがグッとつきにくくなりますよ。
汚れにくいクロスを選ぶのもおすすめ
「そもそも汚れがつきにくい壁紙にしたい!」という場合は、汚れ防止加工が施された壁紙を選ぶのもひとつの方法です。
最近では、こんな機能を持った壁紙が人気ですよ。
- 防汚加工:汚れがつきにくく、拭き取りやすい
- 撥水加工:水分を弾き、シミになりにくい
- 抗菌・防カビ加工:カビや雑菌の発生を抑える
特に、小さなお子さんがいるご家庭や、ペットを飼っている方には汚れに強い壁紙がおすすめですよ。
普段の掃除をラクにするためにも、こうした工夫を取り入れてみてください。
どうしても落ちない汚れに!最後のひと工夫で壁をもっとキレイに
「いろいろ試したけれど、まだ落ちない汚れがある……」そんなときは、ちょっとした工夫をプラスしてみましょう。
汚れの種類によっては、少し違ったアプローチを試すことで、驚くほどキレイになることもあるんですよ。
今回は、壁紙を傷めずに頑固な汚れを落とすコツをご紹介しますね。
長年の黒ずみには「優しくなじませて拭く」
壁の黒ずみ、何度拭いても落ちない……そんなときは、洗剤をなじませてから拭く方法を試してみましょう。
ただし、洗剤が壁に染み込むとシミや変色の原因になることも。
特に紙クロスや布クロスは水分を吸収しやすいため、洗剤の使い方には注意が必要です。
安全な掃除方法はこちら。
- 水500mlに対し、中性洗剤を1〜2滴入れて薄める
- 洗剤を布に含ませて、汚れ部分を優しく拭く
- 汚れが落ちにくい場合は、布を軽く押し当てて1〜2分なじませる(壁に直接つけない)
- 最後に固く絞った布で水拭きして、洗剤をしっかり拭き取る
洗剤を直接スプレーすると液だれし、シミの原因になるので、必ず布に含ませて拭くようにしましょう。
落書きやしつこい汚れには「素材に合った対処法を」
クレヨンやボールペンの落書き、粘着性のある汚れは普通に拭くだけでは落ちにくいですよね。
汚れの種類ごとに、壁紙を傷めない方法で落としましょう。
- クレヨンの落書き → 重曹ペースト(重曹+少量の水)を布につけて拭く
- ボールペンの汚れ → 消毒用アルコールを布に含ませて優しく拭く
- 粘着性のある汚れ → セスキ炭酸ソーダ水を布につけて拭き取る
※掃除で注意したいポイント
壁紙を傷めずに掃除するために、次のポイントに気をつけましょう。
- 重曹:弱アルカリ性のため、素材によっては変色や劣化の原因に。水に溶かして短時間で拭き取るのがコツ。
- セスキ炭酸ソーダ:アルカリ性が強めなので、長時間放置するとクロスを傷めることがあります。
- メラミンスポンジ:研磨作用があるため、強くこするとクロスの表面が削れることも。使用する場合は優しく。
- 消毒用アルコール:カビや油汚れには効果的ですが、壁紙のコーティングを傷めることがあるので、使用後は水拭きを忘れずに。
- 水の使いすぎ:紙クロスや布クロスは水に弱いので、極力乾拭きやホコリ取りをメインに。
「汚れがつきにくくなる工夫」も取り入れよう
せっかくキレイにした壁、またすぐに汚れてしまうとガッカリしてしまいますよね。
そんなときは、汚れがつきにくくなる工夫を取り入れてみましょう!
- 壁紙用の撥水スプレーを使って汚れを防ぐ
- 手垢がつきやすい場所には透明シートを貼る
- 汚れやすい場所はこまめにホコリを取る(汚れが定着しにくくなる)
掃除の手間を減らしながら、壁をキレイに保てるのでおすすめですよ。
「どうしても落ちない……」と感じたときこそ、ちょっとした工夫を加えてみるのがポイント。
最後のひと手間で、もっと気持ちのいいお部屋を目指しましょう!
まとめ|壁のクロス掃除のポイントと注意点
壁のクロスは、気づかないうちに汚れが溜まりやすい場所。
でも、正しい方法で掃除すれば、キレイな状態を長く保つことができますよ。
ここで、今回ご紹介した壁のクロス掃除のポイントをおさらいしましょう!
① クロスの素材に合った掃除方法を選ぶ
- ビニールクロス → 水拭きOK!中性洗剤を薄めて使う
- 紙クロス・布クロス → 水に弱いので、乾拭き&ホコリ取りが基本
- 土壁 → 乾いた布で優しく拭く(洗剤や水拭きはNG)
② 汚れの種類に合わせて適切な方法で掃除
- 手垢・黒ずみ → 中性洗剤を布に含ませて優しく拭く
- 油汚れ・タバコのヤニ → セスキ炭酸ソーダを短時間で拭き取る
- 落書き → 重曹ペーストや消毒用アルコールを布につけて拭く
- カビ → 消毒用アルコールを使い、水拭きで仕上げる
③ 壁紙を傷めないための注意点
- 洗剤は直接スプレーせず、必ず布に含ませて拭く
- 汚れが落ちにくい場合は、布を押し当てて1〜2分なじませる(長時間の放置はNG)
- 重曹・セスキ炭酸ソーダは強くこすらず短時間で拭き取る
- メラミンスポンジは強くこするとクロスを傷めるので注意
- 洗剤を使った後は必ず水拭きで洗剤を残さないようにする
④ 壁をキレイに保つための工夫
- 壁紙用の撥水スプレーを使って汚れを防ぐ
- 手垢がつきやすい場所には透明シートを貼る
- 家具や家電は壁から2〜3cm離して配置し、ホコリやカビを防ぐ
- 月に1回はホコリを取る習慣をつける
最後に
壁のクロスは、お部屋の印象を大きく左右する大切な部分。
正しい掃除方法を知っていれば、無理なくキレイを保つことができますよ。
「汚れがひどくなる前に、こまめにお手入れ」これが一番のコツです!
今日からできる簡単なお手入れを取り入れて、気持ちのいいお部屋をキープしていきましょうね!
この記事のまとめ
- 壁のクロスは素材ごとに掃除方法が異なる
- 中性洗剤・重曹・セスキ炭酸ソーダで汚れ別に対処
- 洗剤は直接スプレーせず、布に含ませて使用
- 長時間の放置や強いこすり方はクロスを傷める原因
- 定期的なホコリ取りや撥水スプレーで汚れを防ぐ