おうちのあちこちに、気づいたらカビが…なんてこと、ありますよね。特に湿気の多い季節は、すぐに黒ずみが目につくことも。そんなとき、手軽に使えるアルコールでカビ掃除ができると聞いたら、ちょっと試してみたくなりませんか?
でも、アルコールで本当にカビは落ちるのでしょうか?また、使うときに注意するポイントは?この記事では、アルコールを使ったカビ掃除の効果や安全な使い方、さらにはおすすめのアルコール製品について、やさしく解説していきます。
この記事を読むとわかること
- アルコールでカビを掃除できる場所とできない場所
- カビ掃除に効果的なアルコールの上手な使い方
- おすすめのアルコール製品3選とその特徴
アルコールでカビは落ちる?実は向いている場所と向いていない場所がある
カビ掃除にアルコールを使うと「どこでもキレイにできるのでは?」と思うかもしれませんね。
でも、アルコールがしっかり効果を発揮できる場所と、実はあまり向いていない場所があるんです。
まずは、アルコールで掃除しやすいカビが発生しやすい場所を確認してみましょう。
アルコールでカビを取り除きやすい場所
アルコールは、カビの菌を取り除くのに効果的ですが、すべてのカビに効くわけではありません。
特に、「軽度のカビ」にはアルコールが有効です。
- 浴室の壁やタイル(軽いカビ汚れの除去に)
- 窓のサッシやカーテンレール(ホコリや湿気が溜まりやすい場所)
- クローゼットや下駄箱の内部(湿気がこもりやすい場所)
- 冷蔵庫・キッチン周り(食品にも使えるアルコールなら安全)
アルコールを使うときに注意が必要な場所
アルコールは便利ですが、使うと逆効果になる場所や、素材を傷めてしまうことがあるんです。
特に以下のような素材には気をつけましょう。
- ゴム(シリコン・パッキン) → 長期間使用すると劣化・ひび割れの原因に
- ワックスやニス加工された木材 → 塗装が剥がれる可能性あり
- 液晶画面やアクリル・スチロール → 白く変色したり、曇る恐れがある
- 革製品(ソファ・ジャケットなど) → 色落ち・乾燥によるひび割れのリスク
木材やゴムは「場合によっては使える」
木材やゴムにアルコールを使うと、状況によっては問題なく使えることもありますが、注意が必要です。
- 木材(無垢材や塗装なし) → 軽いカビなら使えるが、乾燥しすぎるとひび割れることも
- ゴム(シリコンパッキンなど) → 劣化しやすいため、水で薄めたアルコールを少量使うのが安心
アルコールを直接スプレーすると傷みやすいので、布やキッチンペーパーに含ませて優しく拭くのがコツです。
アルコールを使ったカビ掃除の効果的な方法
アルコールでカビを掃除するとき、スプレーしてサッと拭けばOKと思うこと、ありますよね?
でも、ちょっとしたコツを知っていると、もっとしっかりカビを落とせるんですよ。
カビを広げずにきれいにするために、安全で効果的な方法を一緒に見ていきましょう。
アルコールを使ったカビ掃除の手順
- マスクと手袋を着用する(カビの胞子を吸い込まないため)
- 乾いた布やキッチンペーパーでカビを優しく拭き取る
- アルコールを含ませた布で再度拭く(直接スプレーするとカビが飛び散ることがあるため)
- 乾燥させる(湿気が残るとカビが再発しやすいため)
特に「アルコールを直接スプレーしない」ことが大切です。
カビの胞子が空気中に舞ってしまうと、別の場所でまたカビが発生してしまうことがあるんですよ。
カビ掃除に使うアルコールの選び方
カビ掃除には消毒用エタノール(70〜80%)を選びましょう。
アルコール濃度が低すぎると除菌効果が弱く、逆に高すぎると揮発が早すぎて効果が薄れるんです。
「無水エタノール」は蒸発が早いため、カビ掃除にはあまり向きません。
掃除後の仕上げが重要
アルコールでカビを拭き取った後、そのままにしておくと再発のリスクがあります。
カビが生えにくくなるように、以下の対策をするとさらに効果的です。
- 掃除後はしっかり乾燥させる(換気・サーキュレーターを活用)
- カビが発生しやすい場所には定期的にアルコールを使う
- 湿気の多い場所には除湿剤や換気を併用する
カビ掃除は一度きれいにするだけでなく、再発させないことが大切ですよね。
定期的なメンテナンスを意識して、カビのない清潔な環境を保ちましょう。
カビ掃除におすすめのアルコール製品3選
カビ掃除に使うアルコール、いろいろな種類があってどれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。
アルコールの濃度や成分によって効果や使い勝手が変わるので、目的に合わせて選ぶことが大切です。
ここでは、カビ掃除にぴったりなアルコール製品を3つご紹介します。
1. ドーバー「パストリーゼ77」
パストリーゼ77は、食品にも使えるほど安全性が高く、アルコール濃度77%としっかり除菌できるのが特徴です。
特徴 | 高濃度アルコール(77%)、除菌力が高い、食品にも使える |
使える場所 | キッチン・浴室・冷蔵庫・家具・カビの発生しやすい場所 |
使えない素材 | ニスやワックス加工の木材、革製品、ゴム(劣化や変色の恐れあり) |
メリット | 即効性があり、揮発しやすく跡が残らない |
注意点 | 揮発が早いため、拭き掃除に適しているが、根深いカビには不向き |
カビ掃除はもちろん、キッチンやテーブルの除菌にも使えるので、1本持っておくととても便利ですよ。
2. レック「除菌の激落ちくん」
「激落ちくん」といえばメラミンスポンジが有名ですが、実はアルコール除菌スプレーもあるんです。
特徴 | アルコール濃度70%、強力除菌、汚れ落ちが良い |
使える場所 | 浴室・キッチン・まな板・冷蔵庫・ドアノブ・手すり |
使えない素材 | 液晶画面、アクリル、スチロール(白く曇る可能性あり) |
メリット | スプレータイプで使いやすく、汚れと一緒にカビ菌も除去 |
注意点 | 揮発性があるので、使用後はしっかり乾燥させる |
カビだけでなく、家中の気になる汚れや菌の除去にも使えるので、お掃除の強い味方になります。
3. ジョンソン「スクラビングバブル アルコール除菌 あちこち用」
スクラビングバブルのアルコール除菌スプレーは、浴室やトイレなど水回りのお掃除にぴったり。
特徴 | アルコール除菌&消臭、広範囲に使える |
使える場所 | 浴室・洗面台・トイレ・キッチン・テーブル |
使えない素材 | 塗装面(剥がれる可能性あり)、皮革製品(変色・ひび割れの恐れ) |
メリット | スプレーするだけで除菌&消臭でき、カビの予防にも◎ |
注意点 | 香り付きのため、無臭が好みの方には向かない場合も |
水回りをスプレーするだけで手軽に清潔にできるので、カビが生えやすい場所の予防にもおすすめです。
どれを選んでもOK!でも使い方には注意を
どのアルコール製品もカビ掃除に使えますが、使うときにはいくつか気をつけたいポイントがあります。
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- 火の近くで使わない(アルコールは引火しやすいため)
- ゴムや塗装面には直接スプレーしない(劣化や色落ちの原因になることも)
- カビの胞子が飛び散らないよう、厚手の布やキッチンペーパーに含ませて拭き取る
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目的や使いたい場所に合わせて、ぴったりのアルコールを選んでみてくださいね。
アルコールでカビ掃除するときの注意点
アルコールはカビ掃除に便利ですが、使い方を間違えると効果が半減したり、思わぬトラブルにつながることもあるんです。
安心して使うために、気をつけたいポイントをチェックしておきましょう。
火の近くでは絶対に使わない
アルコールは非常に引火しやすいため、火のそばでは使用しないようにしましょう。
キッチンで使う場合は、コンロやグリルの火が完全に消えていることを確認してから使うのが大切です。
また、ストーブやタバコの火の近くでも危険なので注意してくださいね。
カビに直接スプレーしない
ついシュッと吹きかけたくなりますが、カビに直接スプレーすると、胞子が飛び散る原因になってしまうんです。
カビの胞子が空気中に舞うと、他の場所にカビが広がったり、吸い込んでしまうリスクもあります。
スプレーするのではなく、厚手の布やキッチンペーパーにアルコールを含ませて、優しく拭き取るようにしましょう。
ゴムや塗装面には注意
アルコールは除菌力が高い反面、素材によっては劣化や変色を引き起こすことがあります。
- ゴム → ひび割れや劣化の原因に
- ワックス・ニス仕上げの木材 → 塗装が剥がれることがある
- 液晶画面やアクリル素材 → 白く変色したり、曇る可能性がある
これらの素材にはアルコールを使わず、別の方法でお手入れしましょう。
黒カビのシミには漂白剤を
アルコールはカビの菌を除去するのには有効ですが、黒カビのシミを消すことはできません。
黒く残ったカビの跡を落としたい場合は、カビ取り剤(塩素系漂白剤)を使うのが効果的です。
ただし、アルコールと塩素系漂白剤を混ぜるのはNG!
有害なガスが発生する危険があるため、絶対に併用しないようにしましょう。
換気をしながら使う
アルコールは揮発しやすく、密閉された空間で大量に使うと頭痛や気分が悪くなることがあるんです。
カビ掃除をするときは、窓を開けたり、換気扇を回して空気の入れ替えをするようにしましょう。
カビが再発しないようにしっかり乾燥させる
せっかくカビを掃除しても、湿気が残っているとまたすぐにカビが生えてしまうんです。
掃除が終わったら、扇風機や除湿機を使ってしっかり乾燥させるのがポイント。
特に浴室や窓周りなど、湿気がこもりやすい場所は、定期的に乾燥させる習慣をつけるとカビが発生しにくくなりますよ。
まとめ:アルコールを上手に使えばカビ掃除がもっとラクに!
アルコールは、軽いカビの除去やカビの予防にとても役立ちます。
ただし、使い方を間違えると、効果が半減したり、かえってカビを広げてしまうことも。
もう一度、注意点をおさらいしておきましょう。
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- 火の近くでは絶対に使わない
- カビに直接スプレーせず、布やキッチンペーパーに含ませて拭く
- ゴムや塗装面には直接スプレーせず、布やキッチンペーパーに含ませて慎重に使用する
- 黒カビのシミには漂白剤を使う(混ぜないよう注意!)
- 換気をしながら作業する
- 掃除後はしっかり乾燥させる
上手に使えば、アルコールはカビ掃除の強い味方!
ぜひ、日々のお掃除に取り入れてみてくださいね!
この記事のまとめ
- アルコールは軽度のカビ掃除や予防に効果的
- 使える場所と使えない場所があり、ゴムや塗装面は注意が必要
- カビに直接スプレーせず、布やキッチンペーパーに含ませて拭く
- 黒カビのシミには漂白剤が必要で、アルコールだけでは落ちない
- おすすめのアルコール製品3選を紹介、それぞれの特徴を解説
- カビの再発を防ぐためには、掃除後の乾燥と換気が重要