お風呂の床、気づいたら黒ずんでいたり、ぬめりが気になったりしませんか?
実は、お風呂の床には皮脂汚れや石鹸カスが蓄積しやすく、放っておくとカビの温床にもなってしまうんです。
でも大丈夫!きちんとした掃除方法を知れば、頑固な汚れもスッキリ落とせますよ。
今回は、汚れの種類別に適した掃除方法と、汚れを防ぐコツをご紹介します。
この記事を読むとわかること
- お風呂の床の黒ずみ・カビ・水垢の原因と効果的な掃除方法
- 汚れの種類ごとに適した洗剤の選び方と使い方
- 床材ごとの注意点と、傷めないためのお手入れ方法
- 毎日&週1回の簡単な掃除習慣で汚れを防ぐコツ
- 掃除の手間を減らし、快適な入浴をキープする方法
お風呂の床の汚れをしっかり落とす!基本の掃除方法
お風呂の床は毎日使ううちに、さまざまな汚れが蓄積してしまいますよね。
黒ずみやヌルヌル感が気になったり、白っぽいザラザラが取れなくなったり……。
これらの汚れをしっかり落とすには、汚れの種類に合った洗剤を使うことが大切なんです。
間違った洗剤を使うと、汚れが落ちにくかったり、床材を傷めてしまうことも……。
まずは、お風呂の床汚れの種類を知り、汚れに合った掃除方法を知って、無理なくきれいにしていきましょう。
まずは汚れの原因を知ろう
お風呂の床の汚れは、大きく分けて3種類あります。
- 皮脂汚れ・石鹸カス(ヌルヌル・ベタベタの原因)
- 水垢・黒ずみ(白くザラザラしたり、黒ずんだ汚れ)
- カビ・ピンク汚れ(菌が繁殖して発生する汚れ)
それぞれ汚れの性質が違うので、適した洗剤を使うことで効率よくお掃除できますよ。
皮脂汚れや石鹸カスには「アルカリ性洗剤」
皮脂や石鹸カスは酸性の汚れなので、アルカリ性の洗剤を使うと分解しやすくなります。
おすすめの掃除方法は以下の通りです。
- 市販の浴室用アルカリ性洗剤をスプレーする
- スポンジやブラシで床全体をこすり洗いする
- シャワーでしっかり流す
もし、洗剤を使わずに掃除したい場合は、重曹(アルカリ性)を使うのもおすすめ。
- 床に重曹を直接ふりかける
- 水を少し足してペースト状にし、ブラシでこする
- シャワーで洗い流す
この方法なら、環境に優しく手軽に掃除できますよ。
水垢や黒ずみには「酸性洗剤」
水垢や黒ずみはアルカリ性の汚れなので、酸性の洗剤を使うと効果的です。
クエン酸を使った掃除方法をご紹介しますね。
- 水200mlにクエン酸小さじ1を溶かし、スプレーボトルに入れる
- 黒ずみや水垢が気になる部分にスプレーする
- 10~15分ほど放置する
- スポンジやブラシでこすり、シャワーで流す
この方法なら、洗剤を使わずに安全に掃除できますよ。
ただし、大理石や人工大理石の床には酸性洗剤は使えません!
酸性の成分が石を傷めてしまうので、アルカリ性洗剤や中性洗剤でお手入れしましょうね。
カビには「塩素系漂白剤」
お風呂の床に黒いポツポツができていたら、それは黒カビのサインです。
ピンク色の汚れ(ピンクぬめり)も、カビの一種なのでしっかり落としましょう。
カビを落とすには、塩素系漂白剤(カビ取り剤)が効果的です。
- 換気をしっかりして、ゴム手袋を着用する
- カビが生えている部分に塩素系漂白剤をスプレー
- ラップやキッチンペーパーで覆い、15分ほど放置
- ブラシでこすり洗いし、シャワーでしっかり流す
カビは湿気を好むので、掃除が終わったらしっかり換気をしてくださいね。
ゴム製の床は、塩素系漂白剤で変色することがあるので要注意!
素材を確認してから使うようにしましょう。
お風呂の床の黒ずみ・カビを撃退!頑固な汚れの落とし方
お風呂の床の黒ずみやカビ、気づいたときにはかなり頑固になってしまっていることもありますよね。
普通の洗剤でこすってもなかなか落ちないと、どうしたらいいのか悩んでしまうことも……。
でも、安心してください!汚れの性質に合った方法を使えば、しっかり落とせますよ。
ここでは、黒ずみやカビを効果的に落とす方法を詳しくご紹介しますね。
黒ずみは「重曹+クエン酸パック」で分解
お風呂の床にできる黒ずみは、皮脂汚れや石鹸カスが蓄積して酸化したものです。
この頑固な汚れには、重曹とクエン酸の発泡作用を利用すると効果的ですよ。
重曹+クエン酸パックの手順
- 黒ずみが気になる部分に重曹をたっぷりふりかける
- その上からクエン酸水(水200mlにクエン酸小さじ1を溶かしたもの)をスプレー
- シュワシュワと泡が出るので、そのまま15分ほど放置
- スポンジやブラシでこすり洗いし、シャワーでしっかり流す
重曹の粒子が汚れを削り落とし、クエン酸が水垢を分解してくれるので、ゴシゴシこすらなくてもスッキリしますよ。
さらに、ナイロン製のブラシを使うと、より効果的に汚れを落とせます。
カビは「塩素系漂白剤+つけ置き」でしっかり除去
お風呂の床にできる黒カビやピンク汚れは、菌が繁殖することで発生します。
こすり洗いだけではなかなか落ちにくいので、塩素系漂白剤を使ってしっかり除去しましょう。
塩素系漂白剤の効果的な使い方
- 換気をしっかりして、ゴム手袋をつける
- カビが生えている部分に塩素系漂白剤をスプレー
- その上からキッチンペーパーやラップをかぶせて、15分ほど放置
- ブラシでこすり洗いし、シャワーでしっかり洗い流す
塩素系漂白剤を使うときは、必ず換気をしながら行いましょう。
また、ゴム製の床には漂白剤を使わない方がいいことがあります。
変色や劣化の原因になるので、事前に床の素材を確認してくださいね。
汚れがこびりついた床は「過炭酸ナトリウム」で浸け置き
黒ずみやカビが広範囲に広がってしまった場合は、過炭酸ナトリウムを使った浸け置きがおすすめです。
過炭酸ナトリウムは、酸素系漂白剤の一種で、カビや汚れを浮かせて落としやすくしてくれますよ。
過炭酸ナトリウムの浸け置き掃除方法
- 洗面器に40℃くらいのお湯を入れる
- そこに過炭酸ナトリウム(大さじ2~3)を溶かす
- 汚れが気になる部分に液をかけ、30分ほど放置
- スポンジでこすり洗いし、シャワーでしっかり流す
過炭酸ナトリウムは塩素系漂白剤よりも刺激が少なく、環境にも優しいので、強い洗剤を使いたくないときにぴったりですよ。
この方法なら、広範囲の黒ずみやカビもしっかり落とせるので、ぜひ試してみてくださいね。
床材によってはNG!使ってはいけない洗剤・掃除方法
お風呂の床は素材によって性質が違い、使う洗剤や掃除方法を間違えると、傷んだり変色したりすることがあります。
せっかく掃除したのに、床を傷めてしまったらショックですよね。
ここでは、床材ごとに避けたほうがいい洗剤や掃除方法を詳しくお伝えします。
大理石・人工大理石には酸性洗剤は厳禁
大理石や人工大理石の床は、見た目が美しく高級感がありますが、とてもデリケートな素材です。
特に、クエン酸やお酢などの酸性洗剤を使うと、表面が溶けてしまうことがあります。
大理石・人工大理石の床にNGなもの
- クエン酸やお酢
- レモン果汁などの酸性成分
- 強力なカビ取り剤(塩素系漂白剤)
- クレンザーなどの研磨剤
酸性の洗剤を使うと、大理石のツヤが失われたり、白く変色したりすることがあるので注意してくださいね。
大理石・人工大理石の床に合ったお手入れ方法
- 基本は中性洗剤(お風呂用洗剤)を使う
- やわらかいスポンジや布でやさしく洗う
- 水分をしっかり拭き取り、乾燥させる
この方法なら、大理石の美しさを保ちながら、安心して掃除ができますよ。
木製の床には水分厳禁!湿らせすぎに注意
木製の床や、木材を使用した浴室では、水分の影響を受けやすいため、水浸しにするのはNGです。
水を含みすぎると、木が膨張したり、腐ったりする原因になってしまいます。
木製の床にNGな掃除方法
- 水を大量にかけて洗う
- ゴシゴシ強くこする
- 漂白剤などの強い洗剤を使う
- 洗った後に濡れたまま放置する
木製の床を掃除するときは、なるべく水を使いすぎないことが大切です。
木製の床の正しい掃除方法
- 固く絞った布やスポンジで拭き取る
- 汚れがひどいときは、中性洗剤を薄めた水を使う
- 掃除後はすぐに乾いた布で拭き取る
- 換気をしっかりして、湿気をためない
水分を最小限に抑えながら掃除することで、木製の床を長持ちさせられますよ。
ゴム製の床は漂白剤で変色することも
最近のお風呂には、クッション性のあるゴム製の床が使われていることもあります。
このタイプの床は、柔らかく足触りがよいですが、漂白剤の影響を受けやすいという特徴があります。
塩素系漂白剤を使うと、床の色が抜けたり、白く変色してしまうことがあるので注意してくださいね。
ゴム製の床にNGな掃除方法
- 塩素系漂白剤(カビ取り剤)を直接スプレー
- 強いアルカリ性洗剤の使用
- 金属ブラシなどでゴシゴシこする
ゴム製の床はやさしく洗うことがポイントです。
ゴム製の床に合ったお手入れ方法
- 基本は中性洗剤を使う
- スポンジややわらかいブラシで軽くこする
- シャワーでしっかり洗い流し、水気を拭き取る
もしカビが生えてしまった場合は、酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)を使うと安心ですよ。
床材に合ったお手入れで長持ちさせましょう
お風呂の床は、素材ごとに適した掃除方法を選ぶことで、きれいな状態を長く保つことができます。
間違った洗剤や方法を使うと、傷んだり変色したりすることもあるので、床材の特徴を知って、やさしくお手入れしていきましょう。
掃除の手間を減らす!お風呂の床の汚れを防ぐコツ
お風呂の床は、こまめにお手入れしておくと、頑固な汚れがつきにくくなります。
黒ずみやカビが発生してしまうと落とすのが大変ですが、日々のちょっとした工夫で汚れの蓄積を防ぐことができるんですよ。
ここでは、毎日の簡単なお手入れや週1回のリセット掃除など、無理なく続けられる方法をご紹介しますね。
毎日の「シャワー流し&水切り」が基本
お風呂を使ったあとは、シャワーでさっと床を流すだけでも、汚れの蓄積を防ぐことができます。
特に、皮脂汚れや石鹸カスは時間が経つとこびりついて落ちにくくなるので、流しておくと安心ですよ。
簡単にできるお手入れ方法
- お風呂を出る前に、床全体にシャワーでお湯をかける(40℃程度のお湯がおすすめ)
- ススクイージー(ワイパー)や専用の雑巾で水気をしっかり取る
- 最後に冷水のシャワーをかけると、カビの発生を抑えやすくなる
たったこれだけでも、黒ずみや水垢を防ぎやすくなりますよ。
週1回の「重曹&クエン酸」でリセット
毎日のお手入れをしていても、少しずつ汚れは蓄積してしまいます。
そこで、週に1回のリセット掃除を取り入れるのがおすすめです。
強い洗剤を使わなくても、重曹とクエン酸を活用すれば、すっきりキレイにできますよ。
週1回のリセット掃除の手順
- 床全体に重曹をふりかける
- その上からクエン酸水(200mlの水にクエン酸小さじ1を溶かす)をスプレー
- シュワシュワと泡が出るので、そのまま5~10分放置
- スポンジやブラシで軽くこすり、シャワーで洗い流す
この方法なら、洗剤を使わずに汚れを落とせるので、安心して使えますよ。
換気を徹底して湿気を防ぐ
お風呂の床の黒カビやピンク汚れの原因は、湿気です。
しっかり換気をすれば、カビが発生しにくくなるので、掃除の手間を減らすことができますよ。
効果的な換気のポイント
- 入浴後は換気扇を2~3時間つけっぱなしにする
- 窓がある場合は、ドアを少し開けて風通しをよくする
- バスマットや濡れたタオルは、浴室の外で乾かす
さらに、床に水がたまらないようにするのも大切なポイントです。
入浴後にさっとスクイージーで水を切るだけでも、カビやぬめりの発生を防ぎやすくなりますよ。
毎日のちょっとした工夫でキレイが続く
お風呂の床は、汚れてから掃除するよりも、汚れを防ぐ工夫をするほうがずっとラクです。
ちょっとした習慣を取り入れるだけで、お掃除の手間をぐんと減らせますよ。
できる範囲で無理なく続けて、心地よい入浴時間を過ごしてください。
まとめ:お風呂の床掃除
- 汚れに合った洗剤を使うと効果的
- 床材に適した掃除方法を選ぶことが大切
- 入浴後のシャワー流し&水切りで汚れを予防
- 週1回の重曹&クエン酸掃除でリセット
- しっかり換気してカビを防ぐ
毎日のちょっとした工夫で、お風呂の床をキレイに保てますよ。
無理なく続けて、快適な入浴を楽しみましょう。
この記事のまとめ
- お風呂の床の汚れは「皮脂汚れ」「水垢」「カビ」の3種類
- 汚れに合った洗剤(アルカリ性・酸性・塩素系)を使い分ける
- 床材に適した掃除方法を選び、傷めないように注意
- 黒ずみは「重曹+クエン酸パック」、カビは「塩素系漂白剤」で撃退
- 入浴後のシャワー流し&水切り、換気で汚れを予防
- 週1回のリセット掃除でキレイをキープ